テニスのツボ

超理系な現役テニスコーチによるテニス情報ブログです。 「誰かに話したくなる」ようなテニス雑誌にも載っていないような 超マニアックなことをお伝えしていきます。 トッププロの情報や自身の選手活動も定期的に更新中です。

2019年07月

ゲームカウント4-4。
自分のサービスゲーム。
0-40
デュースに持ち込む為には3連続ポイントが必要。
0−40から、1点取って15−40から、2点取って30−40から、
あなたはどんなサーブを選択しますか?
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今日の話はメンタル・心理学の話です。
0−40という絶望的な状況でどんなプレーをするべきか、またどんなこと精神状態でいるのがベストなのか私なりの方法をお伝えしたいと思います。


0−40が起こる確率と挽回できる確率

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そもそも0−40はどのくらいの頻度で訪れるのでしょうか。
試合の展開や運を除いて純粋に確率だけで考えるとしたら、0−40になる確率はおおよそ12%〜5%くらいです。サーブ力があればあるほど0−40になりにくくなります(当たり前ですが)。

・2試合に1回くらい0−40になる 
・0−40になっても12%〜25%くらいは挽回できる

と思っておくといいと思います。


 
デュースまでの3ポイント分どんなサーブを打つか決めておく


0−40から打つサーブ、15ー40から打つサーブ、30−40から打つサーブ
どんなサーブを打つかは決めておくことをお勧めします。
後述しますが、私は微調整はあるものの3本ともファーストサーブ、入らなかった場合のセカンドサーブをどう打つか決めています。

重要なゲームで劣勢になると人間は混乱してしまいがちです。
特に試合経験が少ない人ほど混乱は大きくなります。
そして誤った判断をしてしまうのです。

だからこそ「0−40になった、じゃあこのパターンでいこう。だめならしょうがない。」という具合のいい意味での開き直り、諦観が必要なのです。

 
相手はきっとこう思っている


試合終盤の0−40、試合を決める絶好のチャンス。
相手はきっとこんなことを考えています。

・3回チャンスがあるからこのゲームは取れそうだ。
・1回くらいミスしても大丈夫だな。 
・セカンドサーブはダブルフォルトしないように安全に入れにくるだろうな。



要は心に余裕がある状態です。
無理して攻める必要もなく、チャンスボールがあれば思い切ったショットも打てるでしょう。

しかしこれが2本返して30−40になったらどうでしょうか。

・このポイントを取らないと。デュースにしたくない。
・このゲーム取れるはずだったのに、まずい。
・自分からミスしたくない。とにかくリターンを返そう。


まだリードにもかかわらず心が乱され始めるでしょう。
30−40の時点で精神的に優位に立てます。
 
万が一このゲームを逆転で取れたら相手のメンタルにかなりのダメージを与えることができます。

人間行動学のプロスペクト理論では人間は得たものよりも失ったものの方が2〜2.5倍影響を受けるという研究結果が出ています。
 
1万円を拾うことより一万円を落とすことの方が心に受ける影響は大きい、みたいなことです。

取れるはずのゲームを取れないと心のダメージは大きいのです。 

 
私がこの状況を迎えたら 


もし私が0−40になったらまずはセンターに60%くらいの確率で入るようなちょっとスライス気味のフラットでエースを狙いに行きます。セカンドになった場合も同じコースにちょっと回転を増やしてあわよくばエースを狙います。

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意図としては3ポイント連取するために攻撃的にいくぞ、という意思を相手に伝えることです。セカンドもファーストと同じコースを狙うのでミスしにくい。ファーストをセカンドの練習に使う感覚です。ちなみにこの後の2ポイントはエースは狙いません。あくまで印象付けをするためにこのサーブを打ちます。



15ー40になりました。
次に打つサーブはセンター気味にスピード重視のサーブ。70%くらいで入るようにあまりコーナーは狙いません。セカンドは逆にスピードが出ないように高く跳ねるスピンサーブを打ちます。
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意図は緩急をつけること。ファーストで速いスピードで打つことで相手に強打させず、あわよくばリターンミスを狙います。セカンドはあえて高く弾ませることを重視して打つことでタイミングをはずしにいきます。

30−40になりました。
最後は迷わずボディに打ちます。セカンドもスピード重視のトップスライスをボディに打ちます。
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ここまでくれば相手はいろいろ迷ってきていると思います。とことん迷わせます
0−40で打ったセンターも頭にあると思うので判断ミスを誘えるボディにしっかり打ち込むイメージで打ちます。回りこめるかどうか一瞬でも迷ってくれればOKです。


 と、こんな感じで私なら打ちます。
しかしこれはあくまで私の考えるパターンです。これが正解ではありません。


でも、0−40になったらどうするか、考えておくこと。

普段のサーブ練習で、そのパターンをしっかり練習しておくこと。

実戦で試してみること。

うまくいかなかったら他の方法を考えてみること。

うまくいったら覚えておくこと。

そして大事な試合で、うまくいったことを思い出してその通りにしてみる。



準備しておいて、損はありません。 

それではまた、よいテニスライフを。 

望月慎太郎選手がウィンブルドンジュニアで日本人初のシングルスタイトルを獲得しました。

ジュニアランキング1位になった望月選手ですが、テニスにはこんな言葉があります。

ジュニア世界一は大成しない

野球のドラフト1位でも活躍するかわからない、みたいな感じの言葉ですが本当に活躍できていないのか、過去の選手を調べて望月選手がどのくらいまでいけるのか調べてみました。

望月慎太郎選手プロフィール



生年月日:2003年6月3日生まれ(16歳)
出身:神奈川県
身長:175cm
体重:64kg
13歳で錦織圭選手と同じIMGテニスアカデミーに盛田ファンドを利用して留学。
 ジュニアランキング9位で迎えたウィンブルドンジュニアに優勝し一気に1位にランクアップ。


18歳まで参加可能なジュニア大会で16歳になったばかりの望月選手が1位になったのは、かなり驚異的なことではないでしょうか。今後に期待が持てます。 

 

過去にジュニア世界一になった人たちから今後を予想する



ジュニアの記録が残っている1978年から約40年間のジュニア世界一が残した成績から今後を予想します。ただしまだ発展途上の20歳になっていない直近の3人は除外し、残りの38人で調べます。

 
世界ランキング100位を切った選手

32人/38人中

まず、プロとして活躍できるかの基準となるであろう100位を切った選手です。ランキング100位になるとグランドスラムの本戦から出場することができます。これはかなり多くの選手がクリアしてきたみたいです。


ツアー優勝をしたことがある選手

26人/38人中

ジュニア1位でも約3人に1人に当たる12人はツアー優勝経験がありません。しかし、12人のうち7人はまだ現役中でツアー優勝の可能性があるのでもう少し多くの選手がツアー優勝できると思われます。ちなみに2019年現在で日本男子のツアー優勝経験者は5人です。(松岡・錦織・杉田・西岡・ダニエル太郎)


トップ10に入ったことがある選手

14人/38人中

世界的な選手の証明でもあるトップ10に入ったのは14人。フリッツとルブレフは今後トップ10に入ってくる可能性があると思いますが、それでも半分以上はトップ10に入れず現役を終えています。


グランドスラムで優勝した選手

5人/38人中

最高の名誉であるグランドスラマーは以下の5人です。
R.フェデラー 20回
I.レンドル     8回
S.エドバーグ  6回
A.ロディック  1回
P.キャッシュ  1回


そうそうたるメンバーですね・・・



 
 
ではどのくらい活躍できそうなの?


フェデラーのように活躍するかもしれないし、無冠で終わる可能性もあります。
では平均的にはどうなのか?
38選手中19番目に活躍した選手はこちらです。

Nicklas Kulti (スウェーデン)

世界ランキング最高位   32位
ツアー優勝         3回
1992年全仏オープン ベスト8 

正直私がテニスを始める前の選手ですのでどんなプレースタイルなのかはわかりません。
錦織選手には及びませんがツアー優勝、グランドスラムの戦績は十分に名選手といっていい戦績ではないでしょうか。


 
まとめ
まだ16歳の望月選手が今後活躍できるかはまだわかりませんが、トップ選手になれる可能性は充分にあると思います。特に20歳になる頃にはビッグ4は引退している可能性もあるので、大いに期待できるでしょう。これからの活躍を見守っていきたいと思います。


それではまた、よいテニスライフを。

最後に過去のジュニアチャンピオンの一覧です。

年  名前     最高位  ツアー優勝
15: T.フリッツ  30位    1回
14: A.ルブレフ  31位    1回
13: A.ズベレフ   3位   11回
12: F.Peliwo   161位    0回
11: J.ベセリ   35位    1回
10: J.S.ゴメス  306位    0回
09: D. ベルタ  637位     0回
08: T-H.Yang   127位    0回
07: R.ベランキス  50位     0回
06: T.ベッカー   40位     0回
05: D.ヤング    38位    0回
04: G.モンフィス   6位    8回
03: M.バグダティス  8位    4回
02: R.ガスケ    7位    15回
01: G.ミュラー  21位     2回
00: A.ロディック  1位   32回
99: K.プレス   65位    0回
98: R.フェデラー    1位  102回
97: A.di パスカル   39位    1回    
96: S.グロージャン 4位    4回
95: M.ザバレタ  21位    3回
94: F. ブラウン 106位    0回
93: M.リオス    1位   18回
92: B.Dunn     153位    0回
91: T.エンクビスト  4位   19回
90: A.Gaudenzi  18位      3回
89: N.Kulti     32位    3回 
88: N.ペレイラ   74位    2回
87: J.Stoltenberg  19位    4回
86: J. サンチェス  23位    4回
85: C. Pistolesi   71位    1回 
84: M.Kratzmann  50位    0回
83: S.エドバーグ    1位   41回
82: G.Forget     4位   11回
81: P.キャッシュ    4位    6回
80: T.Tulasne    10位      5回
79: R.Viver     94位    0回
78: I.レンドル    1位   94回 

ウィンブルドンが終わりましたね。
男子はジョコビッチ、女子はハレプが優勝しました。
日本の錦織選手は準優勝のフェデラーに負けベスト8。
昨年から続いていたグランドスラムで優勝者に負ける連続記録は4でストップしました。 


ハードでジョコビッチに当たり、クレーでナダルに当たり、グラスでフェデラーに当たる。

ドロー運と言ってしまえばそれまでですが、どうにかこの3人と当たらないようにするただ一つの方法。

世界ランキング4位になること

全米オープンが始まる前までに4位になることができればこの3人と準決勝まで当たりません。

ちなみに現在のトップ10は

1位 ジョコビッチ 12415p
2位 ナダル     7945p
3位 フェデラー   7460p
4位 ティエム    4595p
5位 A.ズベレフ   4325p
6位 チチパス     4045p
7位 錦織圭     4040p
8位 カチャノフ   2890p
9位 フォニーニ   2785p
10位メドベージェフ 2625p



 現在7位ですが4位のティエムまで555p差につけています。
3位からはポイントが離れすぎているのでほぼ逆転は無理。
一方8位には1150p差をつけているので実質
ティエム ズベレフ チチパス 錦織
の4人で全米の第4シードを争うことになりそうです。


じゃあ全米オープンまでに錦織選手は他の3人よりも555p以上多くポイントを取らないと逆転できないってこと?

いや、ちょっと違うんです。


テニスはランキングポイントが1年間で失効するので、昨年の8月に多くポイントを取っていた選手は今年それ以上に稼がないとポイントは上積みされません。逆に昨年いまいちだった場合、今年は取ったポイント分だけ上積みされるのです。

解りやすいように表にまとめました。
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※ATP500は出場したうち上位4大会のポイントが反映されます(ざっくりとした説明なので厳密に言うと違います)。ズベレフは昨年のワシントンで500p得ましたが、もしそれを失効してもミュンヘンの45pが足されるので暫定的に500−45で455pの失効が見込まれる、ということです。同様にチチパスもワシントン180pーモンテカルロ90pで90pの失効です。


全米オープンまでに失効するポイントと失効後のポイントです。
もしも4人とも全米まで1試合もしなかった場合には赤文字のポイントになります。

ティエムと錦織は昨年8月ほぼ勝てていないので、ポイントはあまり失効せず有利です。
対してチチパスとズベレフは失効が大きいのでやや不利になります。

というわけでまとめると実質的な順位は

4位 ティエム  4585p +600p
5位 錦織   3985p
6位 チチパス 3765p ー220p
7位 ズベレフ 3680p ー305p

 

つまり錦織選手は夏の2〜3大会で最低600p以上稼ぎ、そこからティエムよりも多く稼ぐとランキング4位になる!ということでした。


まとめ
本当は昨年の失効が少ない錦織が有利だよ〜、という内容にしようと書き始めたのですが思ったよりもティエムが昨年稼いでいなかったので締まりのない結論になってしまいました。とはいえ、5位は射程圏内ですし、欠場が出るかもしれないですし、上げていける時にはあげていきたいですね。



それではまた、よいテニスライフを。 

現在使われているテニスのランキングシステムは1973年に始まりました。それから約50年。どのくらいの数の選手が、またどのくらいの数の国が世界ランキング1位を獲得したのか調べてみました。

世界ランキング1位を獲得した選手数

男子26人   女子27人

50年でこの人数です。約2年弱に1人くらいのペースでチャンピオンが交代している計算になります。そう考えると少ないですね。

世界ランキング1位を輩出した国

男子  14カ国   女子  15カ国

現在デビスカップやフェドカップの1部が16カ国で構成されていることを考えると、それよりも少ない国からしかチャンピオンは生まれていないのですね。


国別ランキング

男子
1位  6人
アメリカ
(コナーズ、マッケンロー、クーリエ、サンプラス、アガシ、ロディック)

2位 3人(3カ国)
スウェーデン
(ボルグ、ビランデル、エドバーグ)
スペイン
(カルロス モヤ、フェレーロ、ナダル)
オーストラリア
(ジョン ニューカム、ラフター、ヒューイット)

5位 2人
ロシア
(カフェルニコフ、サフィン)

6位 1人(9カ国)
オーストリア 
(ムスター)
ブラジル
(クエルテン)
チリ
(マルセロ リオス)
 チェコ
(レンドル)
ドイツ
(ボリス ベッカー)
ルーマニア
(ナスターゼ)
セルビア
(ジョコビッチ)
スイス
(フェデラー )
イギリス
(マレー)

誰もが知っているような選手ばかりが並んでいる印象です。
意外だったのはデビスカップであれだけ強いフランスから世界1位はまだ出ていないことでした。

この26人のうち現役選手はわずかに4人しかいません。しかもフェデラーの前の世界1位はアンディ・ロディックだったのですが、それは2004年のこと。およそ15年間ビッグ4以外のチャンピオンが出ていません。驚異的だ・・・

女子
1位 8人
アメリカ 
(クリス エバート、ナブラチロワ、トレーシーオースチン、モニカ セレス※、カプリアティ、ダベンポート、ビーナス ウィリアムズ、セレナ ウィリアムズ)

2位 2人(6カ国)
オーストラリア 
(イボンヌ グーラゴング、アシュリーバーティ)
ベルギー
(クリスターズ、エナン)
ドイツ
(グラフ、ケルバー)
ロシア
(シャラポワ、サフィーナ)
セルビア
(イバノビッチ、ヤンコビッチ)
スペイン
(サンチェス、ムグルサ)

8位 1人(8カ国)
ベラルーシ
(アザレンカ)
チェコ
(カロリーナ プリスコバ)
デンマーク
(ウォズニアッキ)
フランス
(モーレスモ)
日本
(大坂なおみ)
ルーマニア
(ハレプ)
スイス
(ヒンギス)
ユーゴスラビア
(モニカ セレス)

※セレスは1994年アメリカ国籍を取得


日本の大坂なおみ選手ももちろん入っています。アメリカは男女ともに世界1位輩出が多くなっています。

現役選手は男子とは逆に27人中12人が現役とまさに戦国時代さながらの様相です。



まとめ
フェデラーが37歳、 ジョコビッチ、ナダルも30歳を超え次のチャンピオンがそろそろ出てきそうな頃合いです。新チャンピオンは誰になるのか、また女子の戦国時代を抜け出すのは誰なのか。
それが錦織選手や大坂選手になってくれる日を夢見て・・・


それではまた、よいテニスライフを。

ウィンブルドン準々決勝ですが、残念ながら錦織選手がフェデラーに6-4 1-6 4-6 4-6で破れてしまいました。
しかしグランドスラム5大会連続でベスト8進出と決して悪い結果ではありません。これから始まるハードコートシーズンで頑張って欲しいものです。


第1セット、錦織選手が優勢だったのですが、第1セットに限らず特にうまくいっていたパターンは
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クロスコートの打ち合いからストレートに展開し
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クロスに帰ってきた球を
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高い打点でクロスorダウンザラインに強打


このパターンになったときはかなりの確率で錦織選手のポイントになっていました。


しかしここでフェデラーが織り交ぜてきたのはバックハンドのスライス、しかも短めのスライスをフォア側に返球してきたのです。
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そして錦織選手はそのボールを攻めることができず、つなぐだけになったりミスが多くなってしまいました。


スライスは深く打つ、というように教わった方が多いと思いますが、短めのスライスもメリット・デメリットがありますがかなり効果的なショットです。

短いスライスのメリット
 

●強打がしにくい

ネットとの距離が近くなる程ボールを上に持ち上げないとネットを越えません。同じ膝下くらいの打点の場合ベースラインの後ろからだと3.5度程上に打てばネットを越えますが、デッドゾーン付近だと6.5度程上に打たないといけないので強打がしにくくなります。
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●少ない力で打てる

深いボールを打つには約24メートル飛ばさないといけないですが、サービスラインまでなら約18メートルでいいので少ない力で打てます。

●中途半端な場所におびき出せる

デッドゾーンという不安定な場所で打たせ、その次のショットをより効果的にできます。
相手が下がるようなら深いボールで前後にゆさぶり
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アプローチしてくるならパッシングでポイントしやすくなります。
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短いスライスのデメリット



●浮くとピンチになる
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打点が腰よりも上になるようなら角度のメリットがなくなり強打しやすくなります。浮いてしまっても深ければピンチ度は減少します。

●単純に難易度が高い

深く打つのに比べてネットの低い所を通さないと低く弾む効果的なボールになりません。
特にストレートに低く打つのはネットが高いので難しいです。 


打ち方と注意点


●高い打点で打つ

高い打点からの方が直線的な軌道で打てるのでより低く打てます。

●相手の力を使う(振り切らない)
ラケットを振り切ると距離が出てしまいやすいです。ボレーのようにコンパクトなスイングで回転をかけると短くなります。ボレーで深く打とうとしたのに短くなって相手が取れず「すいませ〜ん」ってときありますよね?あの感覚です。

●グリップが厚い相手に効果的
グリップが厚いほど低いボールの処理が難しくなるので効果的です。錦織選手はグリップがかなり厚いので苦労していました。


●重要なポイントで使う
距離が短いので多用すると相手は慣れ、前にポジションを移してきてしまいます。普段は深いスライスを使い、大事なポイントで使うと効果が大きいです。

例を挙げるとフェデラーvsナダルの準決勝(2019全英)の第4セットでフェデラーが5−4のサービングフォーザマッチを迎えました。しかしナダルが食い下がりブレークポイント。ここでブレークを許すと5−5となり一気にどうなるかわからなくなってしまう局面で、このセットほぼ使っていなかった短いスライスをストレートに展開し、ナダルはバックハンドをネットにかけブレークポイントを逃しそのまま決着しました。


まとめ
深いボール=チャンス、浅いボール=ピンチという認識しかないと、本当はチャンスだったのを見逃してしまうかもしれません。どんなボールが相手に効果的なのか、いろいろ研究してみると面白いですよ。


それではまた、よいテニスライフを。 

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