テニスのツボ

超理系な現役テニスコーチによるテニス情報ブログです。 「誰かに話したくなる」ようなテニス雑誌にも載っていないような 超マニアックなことをお伝えしていきます。 トッププロの情報や自身の選手活動も定期的に更新中です。

タグ:コース

ゲームカウント4-4。
自分のサービスゲーム。
0-40
デュースに持ち込む為には3連続ポイントが必要。
0−40から、1点取って15−40から、2点取って30−40から、
あなたはどんなサーブを選択しますか?
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今日の話はメンタル・心理学の話です。
0−40という絶望的な状況でどんなプレーをするべきか、またどんなこと精神状態でいるのがベストなのか私なりの方法をお伝えしたいと思います。


0−40が起こる確率と挽回できる確率

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そもそも0−40はどのくらいの頻度で訪れるのでしょうか。
試合の展開や運を除いて純粋に確率だけで考えるとしたら、0−40になる確率はおおよそ12%〜5%くらいです。サーブ力があればあるほど0−40になりにくくなります(当たり前ですが)。

・2試合に1回くらい0−40になる 
・0−40になっても12%〜25%くらいは挽回できる

と思っておくといいと思います。


 
デュースまでの3ポイント分どんなサーブを打つか決めておく


0−40から打つサーブ、15ー40から打つサーブ、30−40から打つサーブ
どんなサーブを打つかは決めておくことをお勧めします。
後述しますが、私は微調整はあるものの3本ともファーストサーブ、入らなかった場合のセカンドサーブをどう打つか決めています。

重要なゲームで劣勢になると人間は混乱してしまいがちです。
特に試合経験が少ない人ほど混乱は大きくなります。
そして誤った判断をしてしまうのです。

だからこそ「0−40になった、じゃあこのパターンでいこう。だめならしょうがない。」という具合のいい意味での開き直り、諦観が必要なのです。

 
相手はきっとこう思っている


試合終盤の0−40、試合を決める絶好のチャンス。
相手はきっとこんなことを考えています。

・3回チャンスがあるからこのゲームは取れそうだ。
・1回くらいミスしても大丈夫だな。 
・セカンドサーブはダブルフォルトしないように安全に入れにくるだろうな。



要は心に余裕がある状態です。
無理して攻める必要もなく、チャンスボールがあれば思い切ったショットも打てるでしょう。

しかしこれが2本返して30−40になったらどうでしょうか。

・このポイントを取らないと。デュースにしたくない。
・このゲーム取れるはずだったのに、まずい。
・自分からミスしたくない。とにかくリターンを返そう。


まだリードにもかかわらず心が乱され始めるでしょう。
30−40の時点で精神的に優位に立てます。
 
万が一このゲームを逆転で取れたら相手のメンタルにかなりのダメージを与えることができます。

人間行動学のプロスペクト理論では人間は得たものよりも失ったものの方が2〜2.5倍影響を受けるという研究結果が出ています。
 
1万円を拾うことより一万円を落とすことの方が心に受ける影響は大きい、みたいなことです。

取れるはずのゲームを取れないと心のダメージは大きいのです。 

 
私がこの状況を迎えたら 


もし私が0−40になったらまずはセンターに60%くらいの確率で入るようなちょっとスライス気味のフラットでエースを狙いに行きます。セカンドになった場合も同じコースにちょっと回転を増やしてあわよくばエースを狙います。

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意図としては3ポイント連取するために攻撃的にいくぞ、という意思を相手に伝えることです。セカンドもファーストと同じコースを狙うのでミスしにくい。ファーストをセカンドの練習に使う感覚です。ちなみにこの後の2ポイントはエースは狙いません。あくまで印象付けをするためにこのサーブを打ちます。



15ー40になりました。
次に打つサーブはセンター気味にスピード重視のサーブ。70%くらいで入るようにあまりコーナーは狙いません。セカンドは逆にスピードが出ないように高く跳ねるスピンサーブを打ちます。
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意図は緩急をつけること。ファーストで速いスピードで打つことで相手に強打させず、あわよくばリターンミスを狙います。セカンドはあえて高く弾ませることを重視して打つことでタイミングをはずしにいきます。

30−40になりました。
最後は迷わずボディに打ちます。セカンドもスピード重視のトップスライスをボディに打ちます。
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ここまでくれば相手はいろいろ迷ってきていると思います。とことん迷わせます
0−40で打ったセンターも頭にあると思うので判断ミスを誘えるボディにしっかり打ち込むイメージで打ちます。回りこめるかどうか一瞬でも迷ってくれればOKです。


 と、こんな感じで私なら打ちます。
しかしこれはあくまで私の考えるパターンです。これが正解ではありません。


でも、0−40になったらどうするか、考えておくこと。

普段のサーブ練習で、そのパターンをしっかり練習しておくこと。

実戦で試してみること。

うまくいかなかったら他の方法を考えてみること。

うまくいったら覚えておくこと。

そして大事な試合で、うまくいったことを思い出してその通りにしてみる。



準備しておいて、損はありません。 

それではまた、よいテニスライフを。 

ダブルス、シングルスのどちらでも必ず巡ってくるサービスゲーム。
苦手な方いませんか?

今日はそんなあなたに
「サービスゲームの第1ポイント」
をどこに狙うべきかお教えします。


まず、前提として第1ポイントはデュースサイドです。
そしてデュースサイドには左利き同士のペアでない限りほぼ右利きが入ります。
(ジェイミーマレーやブライアン兄弟などプロレベルに近づくほど左利きがデュースサイドになりますが、一般のオープン大会レベルを想定しているので、今回は触れません)

要するにデュースサイドで、右利きに打つサーブが前提です。


結論からいうと
「相手のバック気味に8割くらいのスイングで少しトップスピン回転をかけたフラットサーブ」
を打つべきです。(下図参照)
サーブのコース.001
このサーブを打つメリット

⚫️ネットしにくい
ネットの一番低いところ付近を狙うので、高さに余裕がある。

⚫️サイドミスしにくい
完全なバック狙いだとセンターラインの右に出る可能性が増えます。
試合の初めの暖まっていないときに狙うべきではありません。

 ⚫️しっかりラケットを振っていける
スピード重視のフラットだと確率が下がるのを少し縦回転をいれることで入る可能性が上がる。
試合の後半にスイングスピードを上げるのは難しいので、序盤に8割くらいで振っておきたい。

⚫️重要な布石になる
 このサーブを打つと、相手のリアクションが2つでてきます。
それを見て、試合の後半の重要ポイントでポイントを取れるサーブを温存できます。

1、そのままバックハンドで返してきたら

スペシャルプレー
同じようなコース、同じようなスピードで少しだけスライス回転をかけて打つ。
サーブのコース.002
相手は同じサーブだと思いバックで返そうとするが、スライスの分近づいてくるので、ミスヒットしやすくなる。

2、フォアに回り込んで打ってきたら

サイドに切れるスライスを混ぜましょう。これでエースが1本でも取れれば相手のポジションがかわるかもしれません。
サーブのコース.003
あまり厳しく狙わなくても良い。



まとめ

コーナーへの打ち分けの練習は重要ですが、サービスゲームを安定させるには
「高確率でそこそこの効果を与えるファーストサーブ」
があるほうが個人的には重要かと思います。

 

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